最近気になったことがあったので情報共有です。
入居中の区分マンションをオーナーチェンジで購入して、家賃収入を得ながら、売る時にキャピタルゲインを得るという方法です。
この手法自体は決して悪いものではありません。
そればかりか、これを繰り返して上場までした会社もあります。
一般的にファミリータイプのマンションは自己居住用です。
しかし、転勤などの理由で、自分が住まない期間は賃貸に出すことがあります。
自分が帰ってくるタイミングと退去のタイミングが合えば良いのですが、そんなことはまずありません。
その際はオーナーチェンジとして売るために、価格が下がってしまうのです。
そこで、オーナーチェンジ価格として安く購入して、ゆっくりと退去するまで保有するというのが、オーナーチェンジ投資です。
しかし、これには落とし穴があります。
宅建業者以外は限りなく黒に近いグレーなのです。
宅建業法では「反復的売買」を禁止しています。
一般の方が転売を目的に不動産を売買するのは、本来であれば禁止された行為なのです。
罰則もあります
個人が無免許で宅地建物取引業を行った場合、3年以下の懲役か、300万円以下の罰金、またはその両方が科せられる可能性があります。
また、法人として行った取引が無免許での宅地建物取引業の営業であると認定された場合は、1億円以下の罰金となります。
もしも、オーナーチェンジ物件の売買を繰り返すことでキャピタルゲインを得るような謳い文句の業者がいたらご注意下さい。
それ違法です。
そして、そんな違法なことをする会社が素直に利益をもたらせてくれるでしょうか。
その可能性は限りなく低いです。
不動産に関する詐欺事件は数年おきに繰り返されます。
事件が明るみになって、いったんは世間の注目を集めますが、日本人は熱しやすく冷めやすいので、またほとぼりが冷めたころに出てくるのです。
現在はそろそろ出てくるような気がしてなりません。
くれぐれもご注意下さい。