ネズミが部屋に出て困る――入居者からの連絡が増えています。
当社が管理している物件は築年数が古いものが多く、これまでもネズミに関する相談はありましたが、最近は特に頻度が高まっている印象です。
ネズミ対策にはコツがあります。もちろん、専門の駆除業者に依頼すれば確実で手間もかかりませんが、費用はかなり高額になるのが現実です。そこで、まずは自分でできる対策から始めることをおすすめしています。

◆ 自分でできるネズミ対策は2つ
① ネズミ取りシートの設置
原始的な方法ではありますが、効果は十分にあります。ネズミが通ったと思われるルートにシートを設置し、捕獲できたらそのままゴミとして処分します。
ネズミは壁に穴を開けることが多いため、穴の前に設置するのが基本。もし穴が見当たらない場合は、部屋の隅にシートを広げ、おせんべいなどの餌を置いて誘引するのも有効です。
② 毒餌(殺鼠剤)の設置
ネズミが好む香りがつけられており、食べると駆除できます。ただし注意点として、天井裏などで死んでしまうと腐敗臭が発生する可能性があります。
多くの場合は屋外で死ぬため問題は起きませんが、確率的にゼロではありません。それでも、設置することでネズミの数が大きく減るケースが多いです。

◆侵入ルートの封鎖も忘れずに
最も重要なのは、ネズミの侵入経路を塞ぐことです。外壁に穴があれば塞ぐのは比較的容易ですが、問題は基礎部分。ここに穴が開いていると、気づきにくく、工事も難しくなります。
そのため、どうしても対処療法的な対応(シートや毒餌)になりがちですが、状況によっては専門業者の力を借りる必要もあるでしょう。

◆まとめ
まずは自分でできることを試してみて、それでも改善しない場合は専門業者に相談する。この流れが、最も費用を抑えつつ効果的なネズミ対策だと考えています。
築古物件の管理には、こうした地道な対応が欠かせません。入居者の安心と快適な暮らしのために、今後も丁寧な対応を心がけていきます。

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