数年前、当社で中野区の一棟マンションを購入しました。
この物件は、2階3階が1LDKのマンションになっていて、1階と地下がペンキ屋さんであるオーナーが利用していました。
引き渡し後に、1階に関しては高齢者デイサービスに貸し出しを行いました。
そして地下に関しては、ペンキ屋さんが倉庫として利用していたため、塗料の匂いとカビがひどい状態でした。
倉庫としてテナント募集をしていましたが、半年ほど借り手がつかない状態でした。
この場所は、サブカルチャーの発信地として有名な中野駅から徒歩圏の場所にありましたので、倉庫としてではなく、事務所として貸すことに決めました。
事務所として貸すからには、水回りやトイレなどの設備が必要になります。
上水道は問題なくいけたのですが、事務所の位置が下水道よりも下にあったために、通常の方法では下水に流すことができない状態でした。
そのために、工務店とも相談しながら、汚水を粉砕してポンプアップするような装置を購入し、下水道に接続することによって、この問題を解消しました。
事務所として募集を始めたところ、様々な業態から問い合わせが殺到しました。
面白い所では、会員制のバッティングセンター、あるプロ野球選手から練習場として借りたい、ある著名株主優待投資家から倉庫として借りたい、などなかなか面白いオファーがありました。
最終的には、サブカルチャーの発信地と言うことで、アニメを作成している会社が入居を決めました。
アニメを作る上で、外からの雑音が入ってこない地下は作業場所として大変適していると喜んでいただきました。