築古物件だからといって、修繕費が高いのかというと、そんなこともありません。
例えばRCは耐久性もあり、見た目もステキですが、原因不明の水漏れが発生すると地獄です。
私が保有するRC4Fのマンションの話になりますが、1Fの住民から水が漏れていると連絡がありました。
すぐに業者を向かわせましたが、原因が特定できず。
違う業者を向かわせましたが、またもや原因が特定できず。
検査業者を入れると、1箇所20万円。10箇所入れたら200万円という見積もりを頂き、どうしようか迷っているところでした。
知り合いの業者に相談したら、水漏れに関して、やたら勘が鋭い大工がいて、その人に任せてみませんか?という話になりました。
ダメもとでお願いしたところ、何とか原因が特定でき、結果は屋根からの漏水ということが判明しました。コーキング剤で補修したところ、水は止まり、請求額は9000円でした。
結果として安価に修繕できましたが、検査をしていたと思うと背筋が寒くなります。
そして築古物件ですが、築古のRCはとてもお金がかかります。
でも、築古の木造は意外とかかりません。
何かあった場合、木造は天井や床下を気軽に穴あけして、その後は点検口を作っておけば良いからです。
また、我々がターゲットにするような物件は家賃が2から3万円ほどです。
この家賃で、部屋が汚いなどど言ってくるということがあり得ないのです。
本当ならもっときれいな物件に住みたい。
でもお金がないから、お金がないのはわかっていて、仕方ないから住む。
部屋も安いからある程度は汚くても仕方ない。
初めからある程度諦めがありますので、ピカピカにリフォームしなくても済むのです。
都内のワンルームマンションはクロス張り替えたり、建具のペンキを塗り直したり、ある程度のお金がかかりますが、このような築古木造は数万円程度のリフォームで済んでしまうのです。
何かあった場合に安くて済むのが築古アパートのメリットなのです。
後、気になるのは外回りではないでしょうか。
古いと屋根や外壁を直す必要があるのではないかと。
でも、これは15年に1回くらいです。
3000万円くらいのアパートであれば、月に2万円ほどの費用を積み立てて頂ければ十分に賄えます。
築古アパートはやってみないとわからないことだらけだと思いますが、当社が管理している築古アパートを巡るイベントも近いうちにやろうと考えています。
実際に築古アパートを見て、きちんと入居している事実を知れば、築古投資に対する見方が変わることと思います。