サラリーマンをやりながら副収入!
節税対策として!
生命保険代わりとして!
と言うフレーズでワンルームマンションを購入してしまった方は多いと思いますが、ほぼ100%の人が持ち出しの状況となり、買ったことを後悔しているような状況です。
しかし売りたくても売れない状況が続いています。
何故かと言うと、銀行ローン残債を下回る金額でしか売却できないような状況だからです。
そんな中、次のような質問が来ました。
不動産屋から電話がかかってきて、お持ちの物件を高値で買いたいと言う法人がいるので、ぜひ当社と一般媒介を結んで売らせてくれないか。
これは非常によくあるパターンです。
まぁほぼ100%高く売れる事はありません。不動産業界の仕組みをまず説明したいと思います。まず営業担当者は基本給とインセンティブに給料が分かれてまして、インセンティブの割合が非常に多くなっております。そしてインセンティブの内容も多岐に分かれており、例えば電話のアポイント一件でいくら、媒介契約を結んでいくら、売買が成約したらいくらと分かれています。と言うことで、媒介契約を結ぶだけでも給料が入る可能性があるため、到底売れないような物件の状況であってもとりあえずは媒介契約を結ぶことを提案してきます。つまりお客さんのために高く売ると言うよりかは、自分のために媒介契約を結びたいというのが本心です。またそもそも電話をかけてくると言うこと自体が問題です。確かに不動産登記簿謄本には所有者の名前や住所は書いてありますが、電話番号までは書いてありません。合法的にオーナーの電話番号を取得することができないのです。と言う事は非合法的な名簿を使って電話をしてきた可能性が高いです。このような非合法的な手段を使う業者は信頼に値するのでしょうか?
おそらく取引をしていく中で非合法的なことを繰り出してくる可能性が高いので、このような業者とは付き合わないほうがよろしいかと思います。
あと多いのはとりあえず一般媒介を結んで、高値で市場に出します。当然売れないので1ヵ月から3ヶ月後に、
このままの金額だと売れませんし、管理費や修繕積立金もどんどん上がっていく状況です。このままでは持ち出しの額が増えてしまい、破綻してしまう危険性もありますので、ここは値段を下げてでも売りましょう
このようなフレーズで安く売らされてしまうのです。特に心が弱っていると、ついつい売ってしまうというのが人間の弱いところですので、繰り返しになりますが市場価値以上の額で売ることはできませんので、そこの現状認識をしっかりとしていただきたいと思います。