よくある質問なのですが、木造のアパートは何年ぐらい利用することができますか?と聞かれます
法定耐用年数は22年と決まっていますが、これはあくまでも会計上の話であり実際の使用年数はもっと長くなります
例えば、私が保有している一番古い物件は昭和23年築の物件です。
築75年が経っています。
これは一棟マンションを購入した際に、おまけとしてついてきたものです。
購入後に取り壊して、駐車場にでもしようと思っていたのですが、当時は家でも穴が開いていて柱も腐っていてひどい状態でした。
しかし古いながらも、梁などには良い木材が使われていて、取り壊すのはもったいないと、いつもの悪い癖が始まってしまいました
結果としては1,500,000ほどかけて、屋根を直して、腐っていた柱は補修をし、古民家として賃貸に現在でも出しています
確かに木造住宅と言うのはシロアリも食いますし、使っていくうちにどうしてもボロボロになってしまいますが、メンテナンス性と言う点ではRCや鉄骨等と比較にならないほど行いやすく、コツコツとメンテナンスをしていけばずっと使えます。というのが私の見解になります。
法隆寺とか京都奈良に行けば数百年前の木造建築物が今でも残っていたりしますが、やはり木造住宅と言うのは日本の風土に合っていて、築古であっても状態が良ければ少なくとも30年ぐらいはアパートとして利用できると言うことを覚えておいていただければと思います。