90年代の最後に、インドネシアのバリ島にサーフィン修行に行っていました。

その年は大学生最後の年であり、社会人という重荷を一生背負いながら生きていかなくてはならないという重圧と、何か新しいことが始まるのではないかという気持ちが同居していたことを記憶しています。

大学時代に力を入れたこと(今でいうガクチカ)はサーフィンだったので、そのサーフィンの技術が世界でも有数のビッグウェーブポイントで通用するのか自分を試したくバリに行きました。

バリ島では安い民宿に長期逗留し、これまたやっすいレンタカーを借りて、日の出とともに海へ行ってサーフィンをし、昼間は昼寝をしたり、地元でできた友達の家に招かれたり、時にはナンパなんかもしながら最後の学生生活を謳歌していた。

そんなやっすいレンタカーにはCDもテープデッキすらもついておらず、事前に情報は得ていたので、日本からラジカセを持ち込んで、ご機嫌な曲をかけながらバリ島を流していました。

そんなレンタカーのノイズ交じりのスピーカーから流れてくるのは「ボブ・マーリー」だった。

ボブ・マーリーはレゲエの大御所なんだけど、このサウンドが気だるい熱帯のバリには実にあって、海から上がった後に、ガラムを吸いながらこの曲を聴いているとそれだけで幸せで、もうどうなってもいいやなって気持ちになったものでした。

そんなボブマーリーの残した言葉の1つが「Love the life you live. Live the life you love.」

訳すと「自分が生きている人生を愛せよ 自分が愛せるような人生にしよう」です。

私の考えはこれに尽きます。そして石澤商会という会社も一言で表現すればそんな会社です。

私は比較的安定した企業に18年間在籍し、定年までいるものと思っていましたが、自分が本当にしたいことを見つけてしまい(笑)今に至るのです。

退職するときは非常に悩みましたが「Love the life you live. Live the life you love.」この言葉が背中を蹴飛ばしてくれました。

サーファーの世界では、どんな状況でも恐れずに波に対峙できるサーファーのことを「soul surfer」と呼び非常に尊敬されます。

soul surfer は地位も肩書も尊徳も関係ありません。ストイックに海と向き合い、大きな波に挑戦し、昨日の自分に勝つことだけが重要なのです。

分野は違うものの私たちは不動産の世界でもsoul surfer になりたいと思っているのです。

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