宅建業をやっているので、あまり過激な記事は書きたくないのですが、本当のことをお伝えするためにもあえてストレートな内容を書かせて頂きます。
もしも関東にお住まいなら、それ以外の地域に物件を購入することは全くお勧めしません。
私自身も地方に物件を持っていたことがありますし、地方物件の管理を現在もしております。
その上で、申し上げると。
地方物件は大変です。
まず、何かあった場合に、すぐに現地へ行けません。
これが最も厄介です。
賃貸経営は管理会社に任せることができるといっても、やはりオーナーが現地に行かないと、どうにもならないことが多々あります。
その時に飛行機とか新幹線でしか行けない場所にあると、ついつい行くことができずに、正しい経営判断や意思決定ができなくなってしまうのです。
なので、地方物件を購入する際には、車で行くことができる範囲にすることを強く推奨します。
車で行くことができる距離は人によって異なりますが、車で2時間以内もしくは自宅から200キロ以内にすることです。
また、地方は人口が少ないため、全ての規模が小さいです。
リフォーム業者に関しても、数が圧倒的に少なくて、業者間の競争が存在せずに、東京よりも割高になってしまうことが多々あります。
青森県某市に物件をお持ちのオーナーから「修繕費用が高い」という相談を受けたことがありました。
相見積もりを取りたくても、競合する業者が存在しないとのこと。
これでは相見積もりを取得することができずに、値段は言い値になってしまいます。
地方で仕事している人って、やはり競争が少なくて、まったりと仕事をしている方が多い印象です。
ある意味、村社会で変な競争をせずに、自分たちの利益構造を守っているのです。
そして3つ目ですが、賃貸ニーズがありません。絶望的に無い地域があります。
何だかんだいって、東京とその周辺の関東は日本、いや世界中から人が集まってきますので、ニーズがあります。
ボロ物件だって、家賃を下げれば何とかなります。
でも、地方というか東京以外の物件は、そうもいきません。
いくら家賃を下げても決まらないものは決まらないのです。
東京に住んでいると、人口減や少子高齢化という日本の問題が目に入らないのですが、東京以外では深刻に目に見える状態で進んでいます。
東京の現状しか見ずに、地方物件を購入することは、かなり危険な行為になりますので、十分に危険性を認識の上、それでも購入ということであれば覚悟を持って購入して頂きたいと思います。