B社問題で動き回ったり、調べたり、苦労されていると思いますが、先が見えてこないと思います。

私なりに調べたり、今までの経験を踏まえた私見を述べさせていただきます。少しでも参考になればと思います。

Aパターンの方(所有者=ブレイズ=入居者)

 多くの方は新たな管理会社経由で入居者と連絡がつき、家賃入金も正常化しているかと思います。

 経営の基本は「収入を大きくし、支出を減らせ」ですので、少しでも運営費用が安くなるよう経営努力をして頂きたいと思います。また、間違っても今後サブリース会社とは契約しないようにして下さい。

Bパターンの方(所有者=ブレイズ=サブリース会社=入居者)※購入後にサブリース会社と契約

 サブリース会社がプールしている家賃を巡って、新たにサブリース契約を締結すれば所有者に家賃を入金すると通知があったかと思いますが、そこは安易に締結せずに、少しでも有利な契約になるように交渉をしてください。サブリース会社には真の所有者が誰かを調べておらず善管注意義務違反の可能性があり、結果的にブレイズが他人物賃貸をすることをほう助した側面もあるからです。

 サブリース会社は度々、家賃減額の交渉をしてくる可能性がありますが、家賃減額の根拠は何か、どれくらいの減額が適正なのかをトコトン交渉しましょう。

Cパターンの方(所有者=ブレイズ=サブリース会社=入居者)※購入前からサブリース会社と契約

 残念ながらサブリースを解除できる可能性はBよりも低いですが、あきらめずに交渉しましょう。

 少しでも有利な条件を引き出すために、譲歩できるところは譲歩し、譲れない点は譲らない、きちんと準備して交渉に臨むことが重要です。

 借地借家法は強力です。従前からの賃借人たるサブリース会社とブレイズから説明を受けずに購入した所有者ですと、法律ではサブリース会社が守られる対象になってしまいます。購入した所有者も購入時に入居者が誰かをきちんと確認しなかったという落ち度があるからです。

 Bと同様に家賃減額には徹底的に交渉しましょう。

そしてABCに共通しますが、40㎡以上ある部屋を別として、短期で売るには数百万円単位の損失が出ると考えて下さい。考えることはみんな同じで、すぐに売りたい、売って安心したい、こんな人が一番損をします。

月々に数万円の赤字なら、決してどうにもできない金額ではありません。

焦って大きな損失を出すよりも、どっしり構えて売るべきチャンスがやってくるのを待ちましょう。

そして、数万円の赤字なら、この失敗を糧に今度こそはきちんと勉強して投資をすれば、トータルでプラスにすることができます。

サラリーマン時代の私がそうでした。

いくつか大失敗の案件を購入してしまいましたが、他の物件がそれを打ち消して余りあるプラスをもたらしてくれました。

そのためにはしっかり勉強し、不動産の知識を身につけ、誰が信用できるのか、誰が信用できないかを見極めましょう。

投資の世界では、向こうから売ってくる商品は100%良いものではありません。自分が必死に探して辿り着いたものだけが価値があるのです。

ましてや本当に良いものを他人に紹介するなんてことは絶対にありません。

ここだけを押さえて頂くだけでも投資リテラシーは格段に向上すると思われます。

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