数年前、サラリーマンを対象に
「不動産投資は不労所得」と銘打ったセミナーを開催し、フルローンで地方物件を買わせるビジネスモデルがありましたが、このような方法で買われた方の90%位は現在苦労されています。
そのうちの半分は将来的にデフォルトを起こす可能性が高いと考えています。
まさに令和の不良債権問題です。
これは地方都市の地主系大家の不良債権が、都市部のエリートサラリーマンに転嫁した構図になります。
はっきり言わせて頂きますと、大家業は不労所得ではありません。
入居者・リフォーム業者・不動産屋・行政・警察・税務署などなど多数の関係者と良好な関係を構築し、時には喧嘩も辞さずに切り盛りする能力が必要になるのです。
私もサラリーマンをしている時は、人事・経理・総務の仕事をしていたので、あまり人に頭を下げる必要がありませんでした。
でも大家業を始めてからは、人に頭を下げる回数が増え、というか人に感謝する機会が増えたように思います。
自分以外は全てお客さんだと思うようにしています。
入居者はもちろんのこと、不動産屋もリフォーム業者も全部お客さんです。
管理もリフォームも清掃も全て業者任せにすることはできますが、あくまでも可能であるというだけで、それでは良い結果を生みません。
少なくとも月に1回は現地に足を運び、掃除したり、入居者とコミュニケーションをとったりする必要があります。
そのためには自宅の近く。車で2時間以内に物件を購入することが重要になってくるかと思います。