最近、リベラルアーツについて話題になることが増えてきました。私は不動産投資においても、リベラルアーツを学ぶことが非常に重要だと思っています。特に意思決定の場面で、リベラルアーツが役に立っていると個人的には考えています。
例えば、2つの案のうちどちらかを選ばなくてはいけない場合があるかと思います。この時に、今まで学んできた学問や仕事で経験してきたことなどを判断材料として決断することになると思いますが、哲学や美術などのリベラルアーツを学ぶことによって、より良い選択をすることができます。
例えば、滞納者から家賃を回収する決断をした場合、セオリーからすると機械的に保証会社に連絡をして回収することになるかと思います。無駄なことはせずに家賃を回収して、最低限の仕事は終えることができるかもしれません。だけど、これが本当の正解でしょうか?
私なら、まず電話をして、今回は保証会社に連絡をして回収するけど何かあったんですか?と言います。そして、相手の家に行って話をします。相手の懐に踏み込んで話をした方が、長期的な関係を構築できると考えています。ときにはわざと乱暴な言葉を使って、相手を感情的にさせて言いたいことを言わせます。そして感情を吐き出させて、すっきりさせるという手法も使います。
どのリベラルアーツを学べば可能になるかというのは明言できませんが、リベラルアーツは基礎体力だと思っています。つまり、日常的にリベラルアーツを学び、触れることで基礎体力がつき、問題解決や決断するときに役立つのです。また、基礎体力なので一朝一夕には身に付かず、日々蓄積していく必要があると考えています。毎日コツコツする筋トレやランニングのようなイメージですね。