新しいことを始めようとしたり、今の環境から一歩抜け出して「成功」へ向かって這い上がろうとした時、不思議なことが起こりませんか?
「そんなの怪しいからやめておけ」 「お前には無理に決まっている」 「今のままで十分幸せじゃないか」
親しい友人、会社の同僚、時には大切な家族から、このような「反対の声」や冷ややかな目線を浴びせられた経験が、誰しも一度はあるはずです。
なぜ人間は、誰かが一歩前に進もうとすると、それを応援するのではなく、元の場所に引きずり戻そうとしてしまうのでしょうか?
この謎を鮮やかに解き明かし、私たちがこれからどう生きるべきかを教えてくれる心理学的な法則があります。
それが、「カニかごの法則(Crab Mentality)」です。
- 「カニかごの法則」とは何か?
バケツやカゴの中に、カニを1匹だけ入れておくと、そのカニは自力でフチを登って、簡単に外へ脱出してしまいます。
ところが、同じカゴの中にたくさんのカニを一緒に入れておくと、面白い(そして少し恐しい)現象が起こります。
1匹のカニがカゴのフチを登り、今にも外へ脱出しそうになると、カゴの底にいる他のカニたちが、そのカニの足をハサミで掴み、強引に底へ引きずり下ろしてしまうのです。
別のカニが登ろうとしても、また別のカニが足を引っ張る。 これを繰り返した結果、最終的にどうなるか。
すべてのカニが脱出できず、全員がカゴの中で生涯を終えることになります。
カニたちには「仲間を邪魔してやろう」という悪意はありません。ただ本能的に、自分たちと違う動きをする存在を許せず、同じ場所に引き戻そうとしているだけなのです。
これは、人間の社会でも全く同じことが言えます。
- なぜ人は、あなたの足を引っ張るのか?
あなたが「不動産投資を勉強して不労所得を作る」とか「起業して自分の力で稼ぐ」と宣言した時、周囲が引き止める背景には、2つの心理が働いています。
・「置いていかれる恐怖」と嫉妬 人間は本能的に「周りと一緒であること」に安心感を覚えます。同じカゴの中にいた仲間が、急に勉強を始めたり、行動を起こしてフチを登り始めると、残される側は「自分だけが取り残されるのではないか」という焦りと恐怖を感じます。 だからこそ、「危ないから」という大義名分を使って、あなたを自分と同じ「カゴの底(現状維持)」に引き戻そうとするのです。
・善意の皮をかぶった「ドリームキラー」 最も厄介なのは、家族や親友からの「あなたを心配するがゆえの反対」です。彼らはあなたを傷つけたいわけではなく、本当に「失敗して傷ついてほしくない」という100%の善意で止めています。 しかし、その善意のハサミこそが、あなたの挑戦を阻む最大のドリームキラーになってしまうのです。
- カニかごから完全に脱出するための「3つのルール」
もし、今あなたが「周囲のハサミ」に足を引っ張られ、苦しい思いをしているなら、次の3つの行動指針を持ってください。
ルール1:這い上がっている途中の姿を、カゴの住人に見せない まだ結果が出ていない、カゴを登っている最中のデリケートな時期に、「俺はカゴから出るぞ!」と大声で宣言してはいけません。ハサミに狙われるだけです。 新しい挑戦をするときは、結果が出るまで「黙って、淡々と、狂ったように行動する」のが鉄則です。フチを完全に登りきって外に出てしまえば、もう誰もあなたの足にハサミを届かせることはできません。
ルール2:すでにカゴの外に出た「先行く人」と付き合う カゴの底にいる人とばかり話をしていれば、思考も行動もカゴの底のレベルに染まります。 「そんなの無理だ」と言う人の意見は無視して、「それ、面白いね!」「もっとこうしたらできるよ!」と背中を押してくれる、すでにカゴの外で生きている人たちのコミュニティに身を置いてください。 (私がオンラインサロンを運営しているのも、まさにこの「カゴの外の住人同士が繋がる温かい居場所」を作りたいからです。)
ルール3:引っ張るハサミに「議論」で対抗しない 反対する人に対して、「いや、このシミュレーションによれば…」と論破しようとするのは時間の無駄です。なぜなら、彼らは論理ではなく「感情(恐怖や変化への拒絶)」で反対しているからです。 ハサミで引っ張られたら、戦うのではなく、そっとハサミをすり抜けて、ただ上に登るスピードを上げてください。
最後に:私たちは、お互いを「引き上げるカニ」になろう
私は、不動産屋としても、一人の経営者としても、「他社とは一味違う、心の通ったお付き合い」を何よりも大切にしています。
ビジネスの世界は、時に冷酷で、お互いの足を引っ張り合う「カニかご」のように見えるかもしれません。
しかし、私は信じています。 人間はカニとは違います。
私たちは、誰かがカゴを登り始めたとき、その足を引っ張り下ろすのではなく、「下からお尻を押し上げて、みんなでカゴの外へ脱出する」ことができる存在です。
あなたが今、どんなに深いカゴの底にいたとしても、正しい方法を学び、正しい仲間と繋がれば、必ず外の世界(理想の未来)へ這い上がることができます。
石澤商会は、そして私のブログやサロンは、カゴを登ろうとするあなたの手を、上から力強く引っ張り上げる存在でありたいと心から願っています。
さあ、周囲のハサミを恐れず、今日からまた一歩、上に登っていきましょう!
